無課金プレイヤーはゲーム内の餌である【無課金】
ソシャゲは無課金者(=餌)を課金者が食う、弱肉強食の世界
「1%の廃課金者が、99%の無課金•微課金者を蹂躙する。」
ソーシャルゲームにおいて、この構造は決して変わることがない。ゲーム運営会社にとっては、この 1%の廃課金者様こそが顧客 なのだ。
無課金プレイヤーがいくら時間をかけて遊んでくれたところで、間接的な利用価値はあれど、直接的な利益にはならない。直接の収入となるのはもちろん、課金プレイヤーの支払うマネー。
運営会社にとって、いかに課金プレイヤーに楽しんでもらえるか が最優先課題。
そのために、運営は無課金を餌として、課金者に食わせる。無課金者(=餌)を増やすことも大事。無課金者(=餌)を増やすために運営は全力を尽くす。
無課金プレイは辛いけどなかなかやめられない。これが無課金プレイ沼
「基本プレイ無料」と謳ってインストールを誘い、初めは課金・無課金問わず、プレイヤーを集める。プレイヤー数が多いほどゲーム内の活気が上昇し、プレイヤーのモチベーションも上がるためだ。
ゲームをインストールし、チュートリアルをクリアし、プレイ日数1週間あたりまでは、無課金でも課金プレイヤーとゲーム進行度に大差は無い。ここまでは、単純にプレイ時間が強さとなることが多い。しかし、問題はその後だ。ある程度プレイすると、ゲームを進めるにあたって「待ち時間」が発生してくる。
例えば、ロードモバイルのように城レベルを上げるゲームでは、始めのうちは城のレベルがどんどん上がるが、そのうちレベルを上げるのに待ち時間が出てくる。始めの頃は数時間のこの待機時間が、だんだん数日かかるようになってくる。この待ち時間を短縮する為には「スピードアップ」と呼ばれるアイテムを使えば良い。
無課金プレイヤーはゲーム内の待ち時間をリアルの時間を使って待ち、時間が経てば再度ゲームをプレイし、レベル上げすることを繰り返す。単純にログイン頻度の高い人のほうがゲーム内のレベルは進み強くなる。
一方、課金プレイヤーは時間経過を気にせず、アイテムで待ち時間を消化し、自分の好きなタイミングでサクサクすすめることができる。
俗にいう、無課金プレイヤーは時間でお金を買い、課金プレイヤーはお金を時間で買う という構図の完成だ。この構図が重要なのだ。
「時間でお金が買える」という錯覚
いつの間にか、ゲームをプレイする無課金者にとって、ゲーム内では「時間でお金が買える」という認識が刷り込まれてゆく。なぜなら、課金プレイヤーがリアルマネーをつぎ込み手にしたアイテムが、時間をかけてプレイする事で無課金でも手に入るようになっているからだ。時間をかけてアイテムを手にした=○○円得した!!という認識が刷り込まれている。魔法のように。
この魔法にかかってしまった無課金プレイヤーは自分の時間を喜んで差し出し、「アイテムを得ることで=現金と同等の価値の物を得た」と考える。こうして、無意識のうちに無課金プレイヤーは、時間を費やす沼にはまってしまい、一度はまったが最後。この沼からは抜け出すことは容易ではない。ゲームを辞める事=時間を費やして得た、現金と同等の価値のあるアイテムを持ったアカウントを手放すことになるからだ。これが、無課金プレイ沼だ。
無課金プレイヤーは課金プレイヤーの餌であるという真実
一方、課金者はマネーを費やすことで、無課金者より優位な存在となる。対人プレイ型のゲームの話だが、ゲームに課金する理由は人より優位に立ちたいという欲求をゲーム内で満たすため。本人が自覚していなかったとしても、基本はそうである。
ゲームは課金するもの=強いものに有利な設計であり、さらに弱い者は強いものについていくことで恩恵が受けられるシステム(ギルドに加入することなどで報酬が得られる)。
このゲームのシステムにより、課金者は最強となり、最高の称賛と多くのヨイショを受け取る。対価を払い、優越感を得るのだ。課金者がマネーを支払うことによって運営が成り立っているのだから当然といえば当然。
無課金農民は、課金戦闘民にとっての餌です!!悲しいですが、これが真実。
課金プレイヤーと無課金プレイヤーの間の永遠に埋まらない差がここにある。
無課金プレイヤーが語る弱肉強食の世界で生き残る唯一の方法
ソーシャルゲームは、最強キャラクターが、少し後には使い物にならない状態になってしまいがち(インフレと呼ぶらしい)。つまり、長期的に見ると、ゲーム内通貨と呼ばれるアイテムの価値が相対的に上がる 傾向にある。
無課金プレイヤーが唯一生き残る方法は、このゲーム内通貨を集める事!そして、長期的に温存し、ここぞという場面でのみ使用することだ!
筆者は無課金プレイヤーが弱肉強食の世界で生き残る唯一の方法はこのゲーム内通貨を集める事だと信じている。無課金プレイヤーでありながら、食物連鎖の最下層を脱却すべく、今日もソーシャルゲーム(ローモバ)を続けるのであった。